パワハラにあたる具体的な言動とは

どんな言動がパワハラにあたる?

パワハラって具体的にはどのような言動のことを指すのか気になりますよね。
自分が言われた言葉ややられた事はパワハラだと言って良いものなのか、それとも自分の気にしすぎってことになってしまうのか。
自分が言った言葉は相手にパワハラと受け取られてしまうのではないか。
なんでもかんでもハラスメントというのは違うけど、気にしすぎって片付けてしまって良いものでもない。
多くの人が「これってどうなんだろう?」と悩むパワハラの線引きについて、今回成立した「パワハラ防止法」とともに考えていきます。

どんな言動がパワハラにあたる?

パワハラにあたる言動を線引きする法律

そのままずばり「ハラスメント防止法」という法律が新たに制定されたのではありません。
「労働施策総合推進法」という既存の法律が改正され、その中でパワハラについて、防止措置義務を定めたというもので、いわゆる「ハラスメント防止法」と呼ばれています。

これまで、セクハラやマタハラについては「男女雇用機会均等法」「 育児・介護休業法 」という法律があり、それに従い企業はセクハラやマタハラの防止措置を取る必要がありました。
パワハラについては、法律がなかったのですが、このいわゆる「ハラスメント防止法」によって企業はパワハラについても法律の下、パワハラ防止のための措置を講じる義務が組織に課されました。

具体的にはどんな言動がパワハラになるの?

今回の法律改正にあたり、具体的な指針として厚生労働省から2019年10月に「職場におけるパワーハラスメントに関して雇用管理上講ずべき措置等に関する指針の素案」(https://www.mhlw.go.jp/content/11909500/000559314.pdf)が出されました。
そこには、職場におけるパワーハラスメントについて、次のように書かれています。

職場において行われる①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、③労働者の就業環境が害されるものであり、①~③の要素を全て満たすもの。
なお、客観的にみて、業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導については、職場におけるパワーハラスメントには該当しない。

どうでしょう。あなたを日頃悩ませている「ハラスメントだ」と感じる言動は、上記の①~③に該当しそうでしょうか。
「優越的な関係を背景とした」言動というのは、「上司から部下へ」だけではなく、「経験や知識で優越的な立場にある同僚から同僚へ、部下から上司へ」というケースや「集団による行為で、これに抵抗または拒絶することが困難」なケースも含まれます。

「業務上必要かつ相当な範囲を超えた」言動は、個人の主観ではなく、社会通念に照らして判断されます。
ハラスメントを受け困っている際に、ハラスメントと感じる言動が「いつどこでどのように行われているのか」を具体的に会社側に伝えることが求められます。

そして、ハラスメントを受けていると感じ困っている人は、就業環境が害されている!と感じていますよね。だから、 ③の「就業環境を害すること」はみんな該当すると思えますが、それについては、「私が嫌だと思ってるんだからパワハラだ!」ではなく、「社会一般の労働者の多くが同様に感じるよね」というものがハラスメントにあたるということになります。

パワハラのにあたる言動の具体的な事例

この指針素案には、具体的にパワハラに該当すること考えられる例と該当しないと考えられる例も書かれています。
ただし、これはあくまでも2019年10月に出された指針素案に書かれた現時点での案であり、また該当するか否かは所属する企業の業務特性やその時の状況、平均的な労働者が同様に感じるか等、様々な要素を総合的に考慮されるものです。
ここに書かれている行為が必ず「パワハラに当たる」「パワハラには当たらないからやっても構わない」というものではなく、参考として目を通してみてください。

身体的な攻撃(暴行・傷害)
〈該当すると考えられる例〉
・殴打、足蹴りを行うこと
・けがをしかねない物を投げつけること

精神的な攻撃(脅迫・名誉棄損・侮辱・ひどい暴言)
〈該当すると考えられる例〉
・人格を否定するような発言(例えば、相手の性的指向・性自認に関する侮辱的な発言をすることを含む)
・業務の遂行に関する必要以上に長時間にわたる厳しい叱責を繰り返し行うこと
・他の労働者の面前における大声での威圧的な叱責を繰り返し行うこと
・相手の能力を否定し、罵倒するような内容の電子メール等を当該相手を含む複数の労働者あてに送信すること

人間関係からの切り離し(隔離・仲間外し・無視)
〈該当すると考えられる例〉
・自身の意に沿わない労働者に対して、仕事を外し、長期間にわたり、別室に隔離したり、自宅研修させたりすること
・一人の労働者に対して同僚が集団で無視をし、職場で孤立させること

過大な要求
〈該当すると考えられる例〉
・長期間にわたる、肉体的苦痛を伴う過酷な環境下での、勤務に直接関係のない作業を命ずること
・新規採用者に対し、必要な教育を行わないまま到底対応できないレベルの業績目標を課し、達成できなかったことに対し厳しく叱責すること
・労働者に業務とは関係のない詩的な雑用の処理を強制的に行わせること

過小な要求
〈該当すると考えられる例〉
・管理職である労働者を退職させるため、誰でも遂行可能な業務を行わせること
・気に入らない労働者に対して嫌がらせのために仕事を与えないこと

個の侵害(私的なことに過度に立ち入ること)
〈該当すると考えられる例〉
・労働者を職場外でも継続的に監視したり、私物の写真撮影をしたりすること
・労働者の性的指向、性自認や病歴、不妊治療等の機微な個人情報について、当該労働者の了解を得ずに他の労働者に暴露すること

私が受けた言動はパワハラにあたる?

これってハラスメントかなと感じたら、一人で抱え込まずにまずは第三者ご相談ください。
パワハラに該当するしないに関わらず、今職場の中で辛いを思いをして「仕事に行きたくない」と思っている毎日を変えたい人は、ぜひブルーミングルームにご相談ください。パワハラか否かを判断して直接的に組織や相手に処分を下すことはできませんが、辛い毎日を変えるために一緒に考え全力でサポートします。

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