人間関係に悩む時のこころの状態4パターン

人間関係に悩んでいる時、どうしても相手のことに焦点を当ててしまいます。
「どうしてあんな態度を取るんだろう」
「相手はどう思っているんだろう」
「どうすれば相手に認めてもらえるだろう」
そう考えてみるけれど、相手のことなんて分かるはずもなく、余計にモヤモヤしたり落ち込んだり、憂鬱な気分になりがちです。

人間関係に悩む、そんなときこそ、自分自身のこころの状態に焦点を当ててみるのはどうでしょう。

1、わたしはOKでない。他人はOKである。

自分自身を否定的に捉え、他人のことは肯定しているこころの状態です。
こころがこの状態にある時、自己卑下の気持ちや消極的な態度のために、人といることを苦痛と感じ、他人と親密な関係を結ぶことができないことがあります。
人と親しくなることを回避して孤立して憂鬱になったり、後悔したりすることも多いです。
また、相手の中に不快な感情(イライラや怒りなど)を挑発することによって、自分がダメな奴だということを相手に確認させることがあります。

2、わたしはOKである。他人はOKでない。

これは1とは逆に、自分自身を肯定的に捉え、他人のことは否定するこころの状態です。
こころがこの状態にある時、自分の肌に合わぬものを排除しようとする傾向にあります。自分の利益に役立たないとなるや平気で切り捨てる冷たいところがあります。
他人がすべて自分の思うよう動くはずだという考えを持っていたり、相手をOKでないとみなして、押しつけがましい援助を差し伸べてしまったりすることもあります。
ただ、自分の内部を見ることを拒否している場合が多いので、この状態にある時は、そもそもこういった記事を読んではいないかもしれないですね。

3、わたしはOKでない。他人もOKでない。

こころがこの状態にある時には、人生なんて無価値なもの、何にも良いことはないと感じてしまっています。
他人が与えてくれようとする愛情や注目を拒否して自分のカラに閉じこもります。
こうした状態にある人の中には、愛を求める欲求が特に強いために、相手が引き続き愛してくれているかどうかをいつも確かめておかないと安心できない人もいます。しかし、正しく人を愛する術を身につけていないので、かえって相手の拒絶を招くようなことばかりしてしまうのです。

人間関係の悩みが軽くなるのはこころがどんな状態にある時?

ここまでみてきた3つのパターン。
どれも安定した人間関係を築くことが難しいこころの状態にあることが分かるのではないでしょうか。

4、わたしはOKである。他人もOKである。

自分も相手も「価値がある」「優れている」「うまくいく」「良い人間だ」というように自分自身も相手も肯定的に捉えている状態。
こころがこの状態にある時、自分勝手な考えで自分の利益のために他人を支配したり利用したりするような人間関係にはなりません。
また、見せかけの仮面を維持するために多大なエネルギーを費やして演出するようなこともありません。

これら4つのこころの状態は、幼少期の親との触れ合いが主体となって培われた人間と人生に対する態度が基本的構えとしてあり、その後の人生体験や対人関係によってそれの基本的構えが強化されるとされています。
しかし、親たちからの理想的な愛情としつけを受けて、理想的な触れ合いがあっても、4つ目のような「自分もOK、相手もOK」という基本的構えが出来上がるとは限りません。

人間関係に悩んだ時、自分自身にOKと言えているか、周囲の人々をOKと見れているか、こころの中をちょっと覗いてみませんか。
自分も他人も、無条件に価値があり、それぞれに優れているところが必ずあります。
自分や他人をOKと思えない時は、心身に疲れがたまっていたり、余裕がなくなっている状況のことも多いです。
まずは心身を休め、自分に対しても他人に対してもOKを出してみることで、悩んでいた人間関係に変化が訪れるかもしれません。


参考文献:交流分析のすすめ~人間関係に悩むあなたへ~ 杉田峰康 著

Facebooktwitterpinteresttumblrmail