不安が強くなる3つの要因

不安を感じるのは悪いこと?


不安症を治す

不安症を治す―対人不安・パフォーマンス恐怖にもう苦しまない

この本の中で、著者である国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター所長の大野裕先生は、不安を強くする要因として次の3つをあげています。

危険の過大評価…とても大きな危険が迫っている

自分の対処能力の過小評価…自分にはその危険に対処できる力がない

周囲の援助の過小評価…自分が危険な状態に陥っても誰も助けてくれない


もしかしたら、今おかれている状況が不安を生み出しているのではなく、自分自身が大きな不安を作り上げているのかもしれません。

不安を感じるということは決して悪いことではありません。

不安というのはわたし達の生活の中に欠かせない要素で、不安は危険を知らせ危ない事柄から守ってくれるという大切な役割を持っています。

例えば、暗い夜道で不安な気持ちになり、周囲に注意を配りながらなるべく明るい道を通って足早に家路につくという行動。

不安を感じなかったら、暗い道をのんびり進み、犯罪に巻き込まれることがあるかもしれないし、足元の障害物などに躓くことがあるかもしれない。

また、営業先でのプレゼンが不安で、資料を入念に準備し、先輩や上司への確認を重ね、一人でリハーサルまでしたという行動。

これも、不安を感じなかったら、資料が不十分だったかもしれないし、本番の緊張でミスをしたかもしれない。

こんな風に、不安を感じることで、心身に危険が及ぶ可能性を察知して、それを回避するためにより良い選択を自然としているものなのです。

ただ、この不安が過剰に生じてしまう場合もあり、パニック障害、広場恐怖、社会不安障害、全般性不安障害などの診断を受けることもあります。

仕事や日常生活などに支障をきたすほど過剰に不安を感じている状態は、本人もとても辛い状態だと思うので、専門医の診断を受け適切な薬を使用することも必要です。

不安を感じた時に確認する3つのポイント

社会生活に支障があるほどではないけれど、不安を過度に感じてしまう時があるという場合は、冒頭の3つの要因をもう一度客観的に見直してみてください。

  • 自分は何に対して不安を感じているのか、それは本当に自分にとってとても大きな危険なのか。
  • 自分はその不安に対処できる力が本当にないのだろうか。不安に対処する行動をとれるのではないか。
  • 周りに誰か助けてくれる人はいないか。助けを求めてみただろうか。

不安を感じるということは人間として当たり前のことで、決して悪いこと(マイナスなネガティブなこと)ではないと、不安を感じている自分自身を認めること。

そしてその感じている不安の正体を適切に評価し、対処行動をとること。

それらが、内面の安定を手にする第一歩。


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